インプラント治療が難しいケース

骨が足りないケース(難症例)

他院でインプラント手術が出来ないと言われたというケースでは、その多くが「骨が足りない」といった理由です。日本人の場合特に多い傾向があるのが、あごの骨の厚みが足りない、あごの骨が薄いといったケースです。このような場合には「インプラント手術を行わない」という選択肢と「特殊な手術を行って骨の厚みを確保しインプラント治療を行う」という選択肢があります。

骨が足りないケースの手術方法

サイナスリフト

サイナスリフトとは、上あごの歯槽骨の薄い部分の上顎洞底部に骨造成を誘導する治療法です。

手術の難易度が高い事などから、患者様の負担が大きいため、骨を多く再生する必要がある場合はサイナスリフトを使い、そうでない場合にはソケットリフトという方法を用いることが一般的です。


ソケットリフト
ソケットリフトは、歯の生えていた部分からアプローチする手法です。骨の移植と同時にインプラントを入れることが出来るため、サナスリフトよりも短期間で治療を終えることができます。

リスクと副作用について

一般的なリスクと副作用について

医療広告ガイドラインでは、自由診療の場合、ホームページ上でも、リスクや副作用を明示することが求められています。これまで当院では一度も経験したことが無いものや、まず起こりえないものもありますが、あくまでリスクとして記載してあります。

インプラントに関わる一般的に考えられるリスクと副作用

・インプラント治療は、健康保険適用外の自由診療となり、治療費は高額となります。
・インプラント治療は、インプラント体を埋入する外科手術を伴います。
・インプラント治療は、術後の腫れ・痛みを伴うことがあります。
・インプラント治療は、人によっては、骨造成などの手術が別途必要となることがあります。その場合、別途手術費用がかかります。
・インプラント治療は、心疾患、骨粗鬆症等、内科的な疾患のある方は、適さないケースもあります。また普段服薬しているお薬等も治療に影響する事があります。
・インプラント治療は、免疫力や抵抗力が低下している方、糖尿病の方、口腔内の衛生状態の悪い方、喫煙者の方は、すぐに治療開始できない事があります
・インプラント治療は、非常にまれですが、血管損傷・神経麻痺のリスクが伴います。※CTによるインプラント手術の検査や計画を入念に行うことでこのトラブルを回避できます。
・インプラント治療は、上顎にインプラントを埋入する際は、上顎洞膜を破る可能性があります。
・インプラント治療は、お身体の状態や細菌感染により、術後インプラントが骨と結合しない場合があります。この場合、原因を取り除いてご希望により再治療を行います。
・インプラント治療は、口腔内の衛生状態が悪い方、歯ぎしり、くいしばりの強い方はインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)を引き起こす可能性があります。日ごろから丁寧なメインテナンスが必要となり、咬合調整やナイトガードの装着も必要になる場合があります。
・インプラント治療は、骨の成長途中になるお子様、妊婦の方は受けられません。